聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅰ[2021]

2021年 08月 30日 (月)

コリント人への手紙第一16:1-12(7)
主がお許しになるなら

 ひどいききんの中で苦しむエルサレム教会に向けた献金について、パウロは語ります。まず献金を用意して、集めておくように言います。用意しておいた献金には愛情と奉仕が込められています。何も準備せずにいて、パウロが来てから、せわしくしていてはいけません。まためいめいが献金するように言います。私一人はしなくてもいいという考えをすてるべきです。献金の額は収入に応じてささげます。献金は聖徒たちが受けた恵みをともに分配することです(3)。言い換えれば、献金は自分が受けた恵みを表現することです。献金する人の心と信仰を現します。

 パウロはコリントに行けばしばらく滞在しようと考えました。冬を越すことも願っていました。しかし、自分の思いを前面に出しませんでした。主がお許しになるなら、そうしたいということです。パウロはつねに自分の意思ではなく、神様のみこころを優先しました。パウロは五旬節まではエペソに滞在しようと考えました。その理由は、エペソで福音の門が広く開かれたからです。パウロは聖霊が働くとき、熱心に仕えています。聖霊のみわざが起こると同時に、反対者たちともぶつかるのは必然ですが、それを避けませんでした。彼は自分の好きな時に働くのではなく、主が願われる方向に従順しています。わたしたちも福音の御業に仕える際には、自分の願うようにではなく、神様のみこころと方向に従ってゆくべきです。



適用:誰の思いで仕えていますか

一言:主がお許しになるなら



2021年 08月 31日 (火)

コリント人への手紙第一16:13-24(13)
雄々しく、強くありなさい

 手紙の結びのあいさつを書きながら、パウロはコリントの聖徒たちに勧めます。一番目に、目を覚ましていることです。教会を分派させるような勢力に対して、霊的な分別力をもって警戒すべきです。気を抜いていると、悪の勢力が入ってきます。二番目に、堅く信仰に立つことです。堅く信仰に立たなければ、悪の勢力に気がついたとしても、克服できません。堅い信仰だからこそ、危機を克服でき、堅く成長できます。三番目に、雄々しく、強くありなさい。つまり、幼子のように振る舞うのではなく、大人のように勇気をもって振る舞うことです。そうであってこそ、悪なる思想や悪人たちとも戦い、勝利できます。四番目に、一切のことを、愛をもって行いなさい。愛がなければ、どんなに目を覚ましていても、信仰に堅く立っていても、雄々しく強くあっても、意味がありません。謙遜で柔和な愛の精神をもって、これら一切のことをするようにパウロは言っています。このように愛をもって行う時、個人の信仰は成長し、共同体も恵みに満たされます。パウロの勧めは、罪の誘惑が強く、利己的になる今の時代にあっても、私たちがぜひ受け入れ、実践するべき内容です。

 ステファナの一家は聖徒たちのために熱心に奉仕し、パウロは彼らにどんな姿勢を持つべきかを語ります。彼らはアカイアの初穂であり、自ら進んで働く人たちでした。忠実に変える彼らに、従うべきだと言います。自分を低めて、仕えるしもべを、人は見下して、さらに仕えて欲しいと考えやすいです。そうであれば、教会の中で仕える雰囲気がなくなり、皆が仕えて欲しいと思い、争いが起こります。しかし、仕える人に従う共同体には、仕える雰囲気が活性化し、皆が一つになります。最後にパウロはコリントの聖徒たちによろしくとあいさつしながら、主を愛するようにお願いしています。主の再臨を待ち望みつつ、信者がすることは愛することです。



適用:サタンの攻勢に弱くなっていませんか

一言:強くありなさい


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