聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅱ[2013]

2013年 04月 26日 (金)

2コリント11:1-15
報酬を受けずに、神様の福音を宣べ伝えたパウロ

1.知識に優れていたパウロ(1-6)
 使徒パウロは、コリントの兄弟たちを貞潔な花嫁として、キリストにささげようと仲介しました。ところが、彼らはにせ教師たちが教える偽りの福音を、簡単にも受け入れました。パウロは、彼らの心が腐敗して、キリストに向けられた真実と純潔を捨てるのではないか、と心配しました。それで、パウロは、自分が少しも劣っていないことを、明かしました。特に、言葉は巧みではないにしても、知識についてはそうではないことは、コリントの兄弟たちも知っていることでした(6)。それで彼らは、パウロが教える福音の真理をしっかりと守っていなければなりませんでした。
2.報酬を受けずに福音を宣べ伝えたパウロ(7-15)
 当時、にせ教師たちさえも、報酬をもらって教えていましたが、パウロは報酬を受けずに福音を宣べ伝えました。すると彼らは、パウロが自ら使徒の資格がないことを認めたからだといって、悪い宣伝をしました。しかしパウロが報酬を受けなかったのは、兄弟たちを愛し、彼らに負担をかけさせないためでした。パウロは、彼らに負担をかけさせないために、困窮している中でも、彼らの助けを受けませんでした(9)。兄弟たちのために、労苦もしないのに、「教会から生活費をもらっている」からと言って、使徒のふるまいをする彼らは、御使いに変装したサタンのしもべたちです(13-15)。

祈り:主よ!私が権威をふるうことより、本当の知識で、兄弟たちを悟らせ、どんな犠牲も払うことを願います。

一言:権威より犠牲



2013年 04月 27日 (土)

2コリント11:16-33
使徒パウロの誇り

1.苦しみを誇るパウロ(16-28)
 にせ使徒たちがパウロの使徒権を否定しましたが、パウロは自分こそが本当のキリストの働き人であることを誇りました。その証拠として、パウロは、自分がキリストのためにどれだけ多くの苦しみを受けたのか、を誇りました。パウロはキリストのために、何度も牢に入れられ、むち打たれました。また、伝道旅行をしている間、川と海で何度もいのちの危険にさらされ、強盗やにせの兄弟に会って苦労したこともあります。労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さに凍えたこともあります。それに、諸教会に対する心配のために、いつも心が重く、兄弟たちの罪のために、心が痛むことが少なくありません。本当のキリストの働き人であるなら、キリストと共に苦しみを担わなければなりません。
2.自分の弱さを誇るパウロ(29-33)
 パウロはまた、自分がどうしても誇る必要があるなら、自分の弱さを誇ると言いました(30)。そんなに弱い者が用いられるとは、それこそキリストがパウロを使徒として、お立てになった証拠です。また、使徒パウロは、このような弱い中でも、神様にだけ頼り、力ある御業を成し遂げました。それで、彼を通して成し遂げられる御業は、使徒パウロ個人の働きではなく、神様の働きです。本当のキリストの働き人は、自分を誇ることより、キリストを誇ります。

祈り:主よ!まだ、人間的なことを誇り、人間的なものからキリストの働き人であることの根拠を捜していた愚かさを悔い改めます。

一言:苦難こそが使徒のしるし


<<(1)    前のページ(10)    11    次のページ(12)    (13)>>

聖書別日ごとの糧