聖書別日ごとの糧   >>   ガラテヤ[2016]

2016年 06月 19日 (日)

ガラテヤ1:1-10
別の福音はない

Ⅰ.パウロの使徒権(1-5)
 パウロはどのようにして使徒になったのでしょうか(1)。パウロが使徒となったのは、人間から出たことでなく、人間の手を通したことでもありません。それはただ、イエス・キリストと、キリストをよみがえらせた父なる神様によるのです(1)。パウロは、自分が使徒となったのは、神様の絶対的な御旨によるものである、と確信しています。彼がこのように自分の使徒職を弁護するのは、自分の権威を現わすためではなく、自分が伝えた福音を弁護するためでした。キリストは神様のみこころによって、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のためにご自身をお捨てになりました。
Ⅱ.福音の絶対性(6-10)
 使徒パウロが離れた後、ガリラヤ教会に偽りの教えが入り込み、聖徒たちをかき乱しました。彼らは、イエス・キリストの救いの絶対性を否定し、モーセの律法を全て守らなければ、救いを受けることができないと主張する形式的律法主義者たちでした。
 しかしパウロは、彼が伝えた福音の他に、絶対にほかの福音はない、と釘をさしています。使徒パウロが彼らに伝えたキリストの福音のほかに、別の福音を伝えるなら、天の御使いであろうと、のろわれると言いました。福音は唯一なもので、絶対的なものです。

祈り:主よ!使徒パウロのように、ただキリストの福音だけを伝える者になるように、助けてください。

一言:別の福音はない



2016年 06月 20日 (月)

ガラテヤ1:11-24
使徒パウロに働いた福音

Ⅰ.イエス・キリストの啓示による福音(11-17)
 使徒パウロは、元々は福音を知らず、神様の教会を激しく迫害し、滅ぼそうとしていました(13,使9:1)。また、ユダヤ教の律法と伝統を守ることでは、人一倍熱心で、ユダヤ教徒の中では有望株でした(14)。
 しかし神様はパウロを選ばれ、彼の心の中に、強烈な福音の光を照らされました(16,使9:8)。そして彼を異邦人の光として立てられ、異邦人たちに福音を宣べ伝えさせました。彼が伝えた福音は、人の考えによってなされたものではなく、ただイエス・キリストの啓示によるものでした(12)。
Ⅱ.ペテロを訪ねて行ったパウロ(18-24)
 神様に召された時、彼は血肉と議論しませんでした。また、使徒たちを訪ねて行きませんでした。まずアラビアに行って、三年間、静かな時間を持ちました。しかし彼は主観的な考えにとどまらず、エルサレムに行って、ペテロと使徒たちに会いました。これは、彼が受けた福音を確認し、客観性のある信仰を持つためのものでした。

祈り:主よ!私を母の胎内に形造られた時から、福音の働き人として選び分けられ、召してくださり感謝します。この恵みを異邦人たちに宣べ伝えることができるように、助けてください。

一言:キリスト教は啓示の宗教


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