聖書別日ごとの糧   >>   エペソ[2020]

2020年 11月 22日 (日)

エペソ人ヘの手紙2:1-10(10)
私たちは神の作品であって

 使徒パウロは、今日の御言葉で、私たちの過去を振り返り、今の恵みを悟らせます。また、私たちがどのような人生を生きるべきかを教えています。
 パウロは、私たちを指して、一言で、「自分の背きと罪の中に死んでいた者」と言います。過去、私たちは肉の欲の中に生きました。空中の権威を持つ支配者、すなわちサタンの権威に捕らわれ、神様に不従順な者でした。その結果、私たちは死んだ者のような生活をしていました。私たちの心には、信仰も、愛も、望みもありませんでした。善を行なおうとする意志も死に、夢も情熱も死にました。罪は、私たちを死へと引きずり込みました。しかしイエス様は、ご自分が十字架で流された血によって、私たちの罪を贖ってくださいました。そしてご自分が死からよみがえられたその力によって、私たちを生かしてくださいました。
 パウロは今の私たちを、「神の作品」だと言いました。神様が、罪過と罪の中で死んでいた私たちを生かしてくださったので、私たちは生まれ変わった者たちであり、新しい被造物です(Ⅱコリ5:17)。神様が私たちを新しい人に造られた御旨は何でしょうか。良い行ないをするためにです。クリスチャンは昔のように背きと罪の中で生きることはできません。神様とその行ないのために、また羊たちのために、生きなければなりません。これは、神様があらかじめ、私たちに備えてくださった大きな御旨です。


適用:あなたは誰の作品ですか

一言:神の作品です



2020年 11月 23日 (月)

エペソ人ヘの手紙2:11-22(16)
彼は私たちの和解

 当時、選民意識で満ちていたユダヤ人と異邦人の間には、高い壁がありました。しかし神様は、イエス様を通して、二つの間に和解をもたらしました。どのようにして、これを成し遂げたのでしょうか。
 エペソの聖徒たちは、肉においては異邦人でした。選民イスラエルとは違い、彼らは救いの約束については他国人でした。彼らには神様もなく、救いの望みもありませんでした。そこでユダヤ人と異邦人の間には壁があり、互いに敵意を抱いていました。ところが、神様は、ユダヤ人であっても、異邦人であっても、全ての人をイエス・キリストの血によって新しい人にされました。そこで、彼らはこれ以上、ユダヤ人や異邦人として会いません。全てが新しい人、すなわち神様の子どもとして会います。今、彼らには壁がありません。人々の間には、人種、身分、国家、貧富の差など、いろいろな壁があります。しかしキリストの血はこれら全ての壁を打ち壊し、全ての人が神様の子どもとなるように一つにします。
 イエス様の中にいる人々は、みな、組み合わされて、成長し、聖なる宮となります。この建物は、神様が住まわれる宮です。神様は、それを中心にして、全人類を一つにされ、平和を成し遂げようとする大きな御旨を抱いておられます。


適用:あなたの中に、人々に対する壁はありませんか

一言:ともに建てられる仲間


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