聖書別日ごとの糧   >>   エペソ[2020]

2020年 11月 24日 (火)

エペソ人ヘの手紙3:1-13(2)
神の恵みの務め

 パウロは今、ローマの監獄に入れられている身です。しかし決して悲観したり、弱音を吐いて訴えたりしていませんでした。なぜなら彼は、自分が誰であり、何のために生きているのか、を知っていたからです。
 パウロは神様の奥義を知っていました。それは、異邦人たちも福音によって救いを得て、神様の働きに参加することです(6)。この奥義は、使徒たちと預言者たちの他には、知らされていませんでした。ところが神様は、今全ての人々に、この奥義が明かされるために、使徒パウロを福音の働き人としてお選びになりました(8,9)。パウロは、罪の奴隷として生きるしかなかった自分が変えられ、その尊い御業に仕える者にされたことは神様の恵みの賜物であると、感激を隠せませんでした(7)。私たちが福音を知り、その働きに用いられることほど、大きな恵みはありません。監獄に入れられてでも、それを担うだけの価値があります。
 パウロをはじめ使徒たちに福音を示された神様は、今もこの御業を、教会を通して成し遂げて行かれます。これは、すでに神様が定められた計画によるものです。教会の使命は、全ての人に福音の奥義を明らかにすることです。パウロは福音を伝えることで牢に入れられました。しかし自分の職分が尊いものであることを知っていたので、牢に入れられても、落胆しませんでした。


適用:私にも与えられた神の恵みの賜物は?

一言:尊い御業に仕える者



2020年 11月 25日 (水)

エペソ人ヘの手紙3:14-21(17)
心のうちにキリストを住まわせ

 使徒パウロは、すべてのものの名の元である父なる神様の前で、ひざをかがめて祈りました。彼の切なる祈りとは何でしょうか。
 パウロはまず、信仰によって、キリストが彼らの心のうちに住んでいてくださるように、祈りました(17)。キリストが私たちの心のうちに住んでおられる時、私たちはキリストの愛を悟るようになります。クリスチャンはこの愛に根ざして、その愛に基づいて生きる人です。というわけで、クリスチャンはイエス様の愛の広さ、その長さ、その深さを知り、その愛がどれほどであるかを理解する力を持たなければなりません。この時間、聖書に現れたイエス様の愛の広さ、長さ、深さを黙想してみましょう。
 パウロはまた、私たちの内なる人、すなわち内面が強くなるように、祈っています(16)。外側がどうであれ、内面が弱いと、世の風潮に流されてしまいやすいのです。また、御言葉を悟っても、従いにくくなります。神様は、私たちの願うところ、思うところのすべてを越えて豊かに施してくださる、力ある神様です。私たちがこの神様の力を受ける時、私たちの内面は強くなります。最後に、パウロは教会により、キリスト・イエスにより、栄光が世々にわたって、とこしえまであるように、と祈りました。彼の祈りは、根本的に神様の栄光のためのものでした。


適用:自分の力や頑張りで強くなろうとしていませんか

一言:強くなる秘訣は内なる人に働く御霊


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