聖書別日ごとの糧   >>   ピリピ[2024]

2024年 02月 29日 (木)

ピリピ人への手紙4:1-9(4)
いつも主にあって喜びなさい

 当時のピリピ教会には二人の女性リーダーがいましたが、その二人が同じ思いになっていない難しさがありました。しかしパウロは、二人の人格を無視したり、罪に定めたりしませんでした。むしろ二人が他の同労者とともに、福音のために一緒に戦った人たちだと認めています。パウロは二人に、「主にあって同じ思いになって」と勧めます。「主にあって」とは、天と地を造られた神様、ご自分のひとり子をお与えになった程に世を愛された神様の内に留まるということです。「同じ思いになって」とは、「一致しなさい」という意味です。問題から目を上げて、主ご自身を慕い求めるのです。自分の神さまがどのような方であり、主の御前に自分がどのような者であるかに思いを馳せるなら、私たちの心は広がり、互いの差異を乗り越えて一致するようになります。二人のために、パウロは彼女らと同労している協力者たちにも、助けをお願いしています。このような和解のためには、成熟したリーダーのサポートも必要とされます。

 様々な現実問題によって喜びを失っている聖徒たちに、パウロは、「主にあって喜びなさい」と言います(4)。多くの問題を抱えている彼らが、どのようにして喜ぶことができるのでしょうか。第一に、全ての人に寛容な心を知られなければなりません(5)。つまり、寛大な心を持つということです。利己的であっては喜ぶことはできません。第二に、あらゆる場合に、感謝をもって神様に知っていただくことです。思い煩いを主に任せて祈る時、神様の平安が臨まれ、神様からの助けで問題が解決し、喜びに至ります。第三に、聞いて学んだことを行うことです。聞いて学んだ御言葉を信じて実践する時、平和の神様が共にいて下さり、喜びとなります。



祈り:主よ、現実問題によって喜びを失い、苦しみながら生きて来た事を悔い改めます。私は信仰によって祈り、同労者と同じ思いになり、全ての人に寛容を施して喜ぶ者になります。

一言:もう一度言います、喜びなさい


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