Ⅰ．感謝題目(3-8)
　パウロはコロサイの聖徒たちのために祈るたびごとに、神様に感謝したことがあります。それは、キリスト・イエスを信じる彼らの信仰と、ほかの聖徒たちに対する愛によって、でした。また、彼らのために、天にたくわえられている望みに基づいて、でした。このように、福音真理の御言葉を聞いて、本当に神様の恵みを悟る者は、信仰、望み、愛が生じるようになります(6)。あなたの心に、キリストに対する信仰と、天の御国に対する望みと、他の人に対する愛があるのでしょうか。神様に感謝しましょう。
Ⅱ．祈り(9-14)
　パウロは、コロサイの聖徒たちのために、休まずに祈って来ました。彼らに神様のみこころに関する真の知識に満たされるように、あらゆる点で主に喜ばれる生活をするように、祈りました。あらゆる善行のうちに実を結び、神様を知る知識が増し加わり、神様の御力によって、力ある人生を生きるように、祈りました。喜びによって耐え忍び、私たちを倉やみの圧制から救い出され、永遠の神様の御国に移し、相続させてくださった神様に感謝するように、祈りました。私たちは、自分たちの羊のために祈る時、何のために祈ったら良いのか、よく分からない時があります。私たちは、何より神様の御心を知り、神様に喜ばれる生活ができるように、祈らなければなりません。

祈り：主よ！私があらゆる点で神様に喜ばれる者になるように、助けてください。

一言：信仰、望み、愛

Ⅰ．万物の第一のものとされたイエス様(15-19)
　私たちを救ってくださったイエス・キリストはどんな方でしょうか。第一に、イエス様は見えない神様のかたちです(15)。私たちは、イエス様を通して、神様のかたちを見ることができます。第二に、イエス様は万物を造られた方です(16)。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべてイエス様によって造られたものであり、イエス様のために造られました。第三に、イエス様は教会のかしらです。彼はみなもとであり、よみがりの初穂です。
　このように、神様はイエス様の中に満ち満ちた神様の本質を宿らせ、全てのことにおいて、第一のものとされました(18)。当時のにせ教師や、今日の統一協のような異端は、共通して、「イエス様ひとりでは充分ではない」と言っています。しかしイエス様の中にすべてのものがあり、イエス様が全てです。
Ⅱ．和解させてくださったイエス様(20-23)
　全てのものの第一とされたイエス様がこの地に来られ、なされたことは、その十字架の血によって平和を造られたことです(20)。過去、私たちは悪い行ないの中にあって、神様から離れ、神様と敵対関係にありました。しかしイエス様の死によって、神様と和解し、その聖なる子どもになりました。

祈り：主よ！全てのものがイエス様の中にあり、イエス様のために造られたことを信じます。私がこの主のために生きるように、助けてください。

一言：イエス様は私のすべて

Ⅰ．キリストの苦しみの欠けたところを満たしているパウロ(24)
　パウロは福音の御業に仕えていて、今牢獄に入れられ、苦しみを受けています。しかし彼はむしろ、彼らのために受ける苦しみを喜び、キリストの苦しみの欠けたところを満たしていることを願いました。キリストの苦しみの欠けたところとは、そのからだである教会のために受ける苦難、羊たちに福音を宣べ伝えるために受ける苦難を指しています。彼は、教会と羊たちのために、積極的に苦しみを受けています。
Ⅱ．神様の御言葉を伝えようとするパウロ(25-29)
　パウロが教会の働き人になったのは、神様の御言葉を伝えるためです。これは、多くの世代にわたって隠されているものですが、今は聖徒たちに明らかにされました。この奥義はすなわちキリストです。使徒パウロはキリストを伝え、一人一人を戒め、知恵を尽くして、あらゆる人を教えています。これは、すべての人を、キリストにある成人として立たせるためです(28)。使徒パウロは、そのために力を尽くして労苦しています。彼は監獄の中でも、休むことなく働きました。
Ⅲ．顔を見たことのない人たちのためにも労苦するパウロ(2:1-5)
　パウロは、コロサイの聖徒たちだけではなく、ラオデキヤにいる人々と、彼の顔を見たことのない人たちのためにも、力を尽くして苦闘しています(1)。それは、彼らが神様の奥義であるキリストを悟るようにするためです。その中には、知恵と知識との宝がすべて隠されています。

祈り：主よ！私を主のからだである教会の働き人として呼んでくださったことを感謝します。私が力を尽くしてイエス様を伝えるように、助けてください。

一言：力を尽くして苦闘しよう