聖書別日ごとの糧   >>   テサロニケ人Ⅱ[2022]

2022年 02月 24日 (木)

テサロニケ人への手紙第二2:1-17(3)
だまされてはいけません

 聖徒たちをだまそうとする者たちがいました。来臨について、聖霊に示されたと言ったり、パウロたちの名を使った偽の手紙を作ったり、主の日は既に来たのだと言ったりして、教会を揺るがしていました。この問題に関し、パウロは解決を与えようと、来臨の前に必ず起こる出来事を順序立てて書き送ります。来臨の前に、まず背教が起こります(3a)。世の終わりが近づくと、資本主義、世俗主義、快楽主義により地上の広範囲に渡り、背教が起こります。背教者は神様の定めを無視し、はむかう者です。にせキリスト、不法の者、滅びの子のことです。世の終わりに現れるにせキリストは、自分こそ神であると言い、神の宮を汚し、サタンの力でしるしと不思議を行います。このような不法の者の活動は、主の来臨まで居座ります。しかし、主は約束通りに来臨され、主イエスは彼を御口の息をもって殺し、来臨の輝きをもって滅ぼされます(8)。

 世の終わりに不法な者が現れるのには、どんな意味があるでしょうか。偽りを信じ、真理を信じないで、不義を喜んでいたすべての者が、さばかれるようになるためです(11,12)。真理に従わず、その人に真理が無ければ、だまされてしまいます。ですから、たとえ損害を被ることになっても、真理を愛し、真理を信じ、真理のとおり歩むべきです。これこそが、救いの道です。数多くの誘惑の中にあっても、信仰の中心を守り、福音信仰に基づいて歩む、テサロニケの兄弟たちのことを、パウロは感謝しています(13)。彼らに、堅く立って、学んだ教えをしっかりと守りなさい、とパウロは言います。世の終わりになるにつれ、学んだ福音信仰を固く守ることが大切です。



適用:誘惑を受けていますか

一言:堅く立って


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