聖書別日ごとの糧   >>   テサロニケ人Ⅱ[2022]

2022年 02月 25日 (金)

テサロニケ人への手紙第二3:1-18(12)
来臨の正しい備え

 パウロは、福音のみわざのために祈ってくださいと言います。テサロニケ開拓では、みことばが駆け足のように力強く、速やかに広まり、尊ばれました(1)。このようなみわざが、他のところでも同じように広がり、主の栄光が現れるように、お祈りをお願いしています。それだけでなく、福音のみわざに敵対するひねくれた悪人どもから救い出されるようにもお祈りをお願いしています。それから、パウロは彼らのために祈ります。彼らが福音信仰を強くし、主が彼らの心を導いて、神の愛に根差し、キリストの来臨を忍耐強く待ち望むように祈りました。

 間違った来臨信仰によって、信者としての義務を果たさず、口だけの者になっている人たちに、パウロは勧めを書き送ります。6節にある「怠惰な歩みをして」は、「無秩序で、無責任で、義務に怠慢である」という意味です。主がすぐ来臨されるのだから、働く必要がないとして、現実から逃げて怠惰をむさぼり、教会を揺るがす人がいました。彼らは来臨信仰を理由にして、義務を果たさない者でした。パウロは、はっきりとそのような者と交際しないように言います。彼らは11節を見ると、何も仕事をせずにおせっかいばかり焼いている者たちでした。自分がしなければならないことはせず、あちこちで他人に干渉してばかりいました。そのような人たちに、パウロは、落ち着いて仕事をし、自分で得たパンを食べなさいと主にあって勧めます。狂信的な態度をやめ、日常生活で自分がすべきことをしなさいという意味です。パウロは、このことにおいても模範を示しました。パウロは、彼らのところにいたとき、夜昼、労し苦しみながら働きました。働かずとも食べてもいい権利がありましたが、迷惑をかけないように働きました。働きたくない者は食べるなとパウロは言い、そのような人がいれば、交際しないようにし、恥じ入るようにしなさいと言います。しかし、敵とは見ないで、兄弟として諭すことを勧めます。最後にパウロは、たゆまず良い働きをしなさいと勧め、祝祷をもって手紙を書き終えました。



適用:来臨をどのように備えていますか

一言:落ち着いて仕事をし


<<(1)    前のページ(2)    (3)>>

聖書別日ごとの糧