聖書別日ごとの糧   >>   テモテⅠ[2013]

2013年 06月 28日 (金)

1テモテ1:1-11
栄光の福音

 パウロは、神様の家でどのように行動すべきかを教えるために、この手紙を書きました(3:15)。また、福音信仰によって生きることが何であるのかを、教えるために、書きました。パウロはマケドニヤを離れ、テモテをエペソにとどまらせました。当時のエペソ教会には、福音のほかに、別の教えを説くにせの教師たちがいました。彼らは、果てしのない空想話と系図とに心が奪われ、議論を引き起こしているだけでした。それでパウロは、徹底的に彼らを禁じるように、と言いました。これは、クリスチャンたちが、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰から出て来る愛によって、生きるようにするためでした。今日でも、偽りの教えが多くあります。これは、私たちの信仰を害し、信仰に基づいた愛の関係を壊します。私たちは、このような物が、私たちの信仰の共同体に入って来ないように、徹底的に警戒しなければなりません。
 律法を正しく用いるならば、それは良いものです。それで、法の目的と法の基本精神を正しく知り、用いなければなりません。ところが、法は正しい人のためにあるのではなく、法を犯した者に制限されています。律法は、私たちの罪を発見させ、福音の中に導いて行く、良いものです。しかし律法だけでは、私たちは救いを得ることができません。まして、別の教えは、私たちを混乱させるだけです。私たちを罪から救うものは、ただイエス・キリストの十字架の福音だけです。それでパウロは、自分にゆだねられた祝福に満ちた神様の、栄光の福音に従っている、と言っています。私たちも、パウロのように、偽りの教えが満ちた世の中で、この栄光の福音にだけ、従わなければなりません。

祈り:主よ!私が、偽りの教えに陥らずに、熱心に神様の栄光の福音にだけ、従う者になるように、助けてください。

一言:栄光の福音



2013年 06月 29日 (土)

1テモテ1:12-17
満ち溢れる恵み

 パウロは、人間的に誇るべきことが多くありました。しかし神様の御業には、何の役にも立ちませんでした。ところが、キリスト・イエスが彼を新しくしてくださいました。彼を、能力のある人に、変えてくださいました。また、彼を忠実な者と認めてくださり、務めを任命してくださいました。以前パウロは、神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者でした。彼は、キリストが誰であるのか、十字架の意味は何であるのか、を知りませんでした。また、知ろうともしませんでした。このような彼の霊的な無知と不信仰は、彼を福音の敵としました。自分勝手に、神様に仕えていると言っていましたが、むしろ敵対していました。彼は神様のさばきを受けても当然の者でした。
 しかしよみがえられたイエス様が彼に会ってくださいました。無知な彼を悟らせ、罪から救ってくださいました。それだけではなく、使徒の務めまでくださいました。彼は、キリスト・イエスの中にある豊かな恵みを考える時、感激しました。「『キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。』ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。」彼は罪人のかしらとしての自分を救ってくださった主の恵みを忘れませんでした。主を信じる者にとって、手本になることを願われる主の御旨を知り、受けた恵みを守りました。パウロを救ってくださった神様は、私のような無益な者にも豊かな恵みによって救ってくださいました。神様の豊かな恵みは、どんなに無益な人であっても、救ってくれます。それで、私たちはこの恵みを証しする者にならなければなりません。

祈り:主の豊かな恵みが私を救ってくださったことを感謝します。私が、この恵みを伝える者になるように、助けてください。

一言:主の豊かな恵み



2013年 06月 30日 (日)

1テモテ1:18-2:7

 パウロは、テモテに、正しい戦いをするように、と命じました。クリスチャンは恵みの中に安住する者ではなく、戦う者です。私たちは、信仰を守るために、また、信仰を伝えるために、戦わなければなりません。この戦いの武器は御言葉です。私たちは、学んだ御言葉をつかみ、正しい戦いをしなければなりません。また、信仰と正しい良心を保たなければなりません。信仰は、霊的な戦いの、盾です。正しい良心は、キリストの血できよめられた心です。私たちが、この血の恵みに大胆に頼る時、この戦いで勝利することができます。そうしなければ、ヒメナオとアレキサンデルのように、破船してしまいます。
 パウロはテモテに、「すべての人のために、祈りなさい」と言いました。そこで、パウロは四つの祈りを教えています。これは、それだけクリスチャンの祈りの生活が豊かでなければならないことを、教えています。また、「王と高い地位にある人たちのために祈りなさい」と言っています。彼らが任された職務を全うする時、私たちは、平安で静かな生活を過ごすことができるからです。何よりも、神様の願いを成し遂げるためです。神様は、全ての人が救われて、真理を知るようになることを、願われます。神様は唯一つであり、神様と人の間の仲介者も唯一です。すなわち人であるキリスト・イエスです。イエス様は、全ての人のために、死なれました。パウロは、この神様の御心を知り、福音を伝える使徒になりました。特に、異邦人の教師になりました。それで、私たちも、全ての人のために、祈らなければなりません。

祈り:主よ!私が恵みの中に安住せず、正しい戦いをし、全ての人のために祈るように、助けてください。

一言:全ての人のために


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