聖書別日ごとの糧   >>   テモテⅠ[2020]

2020年 10月 18日 (日)

テモテヘの手紙第一2:1-7(1)
願いと祈りととりなしと感謝

 パウロは、信仰と良心を守るために立派な戦いをどのように戦うべきか、テモテに教えます。「そこで、私は何よりもまず勧めます。すべての人のために、願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。(1)」願いとは、緊迫した状況で、特別な問題を解決してくださるようにお願いするものであり、祈りとは、神様に自分の思いを、自分の言葉を、お捧げするという意思表現です。とりなしとは、兄弟の益のために求めるものであり、感謝とは、祈りに答えてくださった神様のすべてのものに対する賛美です。テモテは、すべての人のために願いと祈りととりなしと感謝をしますが、王たちと高い地位にある人のためにも祈るべきであると強調します。パウロは、健全な教えのための立派な戦いをするとき、言葉よりも、祈ることを命じています。祈るとき、敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送ることができるからです(2)。神様はすべての人が救われて、真理を知ることを望んでおられます(4)。神様は唯一で、神と人との間の仲介者も唯一です(5)。イエス様がすべての人のために自分を贖いの代価として与えてくださいました(6)。パウロはこの福音のために宣教者と使徒として立てられました(7)。パウロが異邦人の教師として任命されたのは、言葉で人を教えるのではなく、祈ることでした。願いと祈りととりなしと感謝をし、すべての人のために祈ることに力を注ぎました。


適用:立派な戦いと教えの方法は何ですか

一言:願いと祈りととりなしと感謝



2020年 10月 19日 (月)

テモテヘの手紙第一2:8-15(15)
子を産むことによって救いを

「女は、よく従う心をもって静かに学びなさい。」(11)、「むしろ、静かにしていなさい。」(12)現代の女性たちを怒らせてしまうような、これらの命令は、家父長的な性格が強く、女性が公的な仕事に参加することが容認されていなかった時代に与えられた言葉であることを考慮する必要があります。また、当時エペソ教会の男性たちの問題は、「怒りと争い」でしたが(8)、女性の場合は、派手に自分を着飾って、男性よりも自分たちが優れていると考え、主導権を持とうとしていた状況にあったことも、考える必要があります(9 -12)。「違った教え」の影響を受け、教会で大きな声を出す人々の中には、女性の割合が相当高かったようです。まるで創世記3章で、人類が初めて堕落したときに、アダムより女性が先に騙され、罪に陥るようでした(13,14)。そのようなことが、教会の中で再び繰り返されることがあってはなりません。
 8節では、男性が戦わなければならない信仰の良い戦いを教え(8)、9-15節では、女性が戦わなければならない信仰の戦いを教えています。「女は、慎みをもって、信仰と愛と聖さにとどまるなら、子を産むことによって救われます。(15)」 女性が慎み深さと信仰と愛と聖さにとどまることは、子を産むことのように大変な労苦です。しかし、産みの苦しみに耐えることで、自分も救われ、教会も救われるのです。


適用:主導権を放棄する痛みはどうですか

一言:子を産むことによって救いを


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