聖書別日ごとの糧   >>   テモテⅡ[2021]

2021年 07月 28日 (水)

テモテへの手紙第二2:1-13(3)
私と苦しみをともにしてください

使徒パウロはテモテに対して、強くなりなさいと励ましています。強くならなければ、苦難の中で福音を守ることができなくなります。ここで大事なのは「キリスト・イエスにある恵みによって」と言っていることです。イエス・キリストの十字架の血潮の恵み、選ばれた人としての恵みを覚えていなければなりません。さらにイエス・キリストにある救いを、永遠の栄光とともに受けるようになることを確信し、私たちがキリストとともに死んだのなら、キリストともに生きるようになる、という真実から振れないことです。 (11-13)。

テモテには、教会のリーダーとしてやらなければならないことが数多くありました。中でも、忠実な人たちに御言葉を教えなければなりません。教える力のある忠実な人たちは、神様の御言葉を他の人に教えることになります。このようにして福音のみわざは継承され、広がりを見せます。それは御言葉を教えてあらゆる国の人々を弟子としなさいと命じられた主の命令によるものです(マタイ28:19,20)。 私たちにはしなければならないことが多くありますが、何よりも注力すべきなのは、忠実な人たちに神の御言葉を教えてゆき、弟子養成に励むことではないでしょうか。

使徒パウロは、兵士と競技者、農夫のたとえを通して福音の働き人であるテモテが苦しみを積極的に担うように励ましています。霊的リーダーはキリスト・イエスの立派な兵士としてキリストと苦しみをともにします。兵士が自分勝手に生活をしないことと同様、キリストの兵士はキリスト・イエスを喜ばせるために自制し、献身します。また、競技をする人は、規定に従って競技をしなければ栄冠を得ることはできません。また、労苦している農夫こそ、最初に収穫の分け前にあずかるべきです。そのように福音の働き人は収穫の分け前にあずかるまで苦労しなければなりません。苦しみをともにする人たちだけに栄冠が与えられるのです。



適用:キリスト・イエスの立派な兵士でしょうか

一言:苦しみにあずかること



2021年 07月 29日 (木)

テモテへの手紙第二2:14-26(15)
恥じることのない働き人

当時、ギリシャ哲学の影響を受けて人々はことばについての論争を好んでいました。教会も影響を受けて、俗悪な無駄話が増えました。しかし、これは何の益にもならず、聞いている人々を滅ぼすことになります(14)。人々は俗悪な無駄話によって、ますます不敬虔になります(16)。愚かで無知な議論は、争いのもととなるだけです。熟練した者とは、何よりも真理の御言葉をまっすぐに解き明かす人のことです。真理を解き明かす時、自分の考えや状況に合わせることなく、御言葉が意味していることを正しく把握します。そのためには自分自身を神様にささげるように最善を尽くさなければなりません。具体的には御言葉の黙想と研究のために心と時間を費やすことです。

 神様に貴く用いられる器になるためには、自分の心を清くしなければなりません。いくら能力や賜物が多くても、心が清くなければ神様が用いられることはありません。従って、私たちは不敬虔な世の中で生きていながらも、世俗化しないようにいつも自分を見張ることが大切です。特に、若者の無限な可能性をつぶしてしまう情欲を避けなければなりません。情欲とは性欲だけではなく、神様の与えておられる境界線を越えた肉体の欲求を満たすことでもあります。インターネットやTVからの淫乱を避けましょう。代わりに祈り、御言葉、聖霊の力をより求めましょう。御言葉を自分のうちに住まわせ、祈る習慣を身につけましょう。きよい心で主を呼び求める人たちとともに、義と信仰と愛と平和を追い求めることに励みましょう。



適用:恥じることのない働き人として熟練していますか

一言:御言葉をまっすぐに解き明かしなさい


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