聖書別日ごとの糧   >>   ヤコブ[2014]

2014年 08月 27日 (水)

ヤコブ1:1-18
試練の霊的な意味

1.信仰の試練(1-8)
 ヤコブは、初代教会当時、迫害されている聖徒たちを激励し、教えるために、この書信を書きました。ところがヤコブは、試練に会う時は、これをこの上もない喜びと思いなさい、と言いました。主の中で受ける試練は、貴い意味があるからです。試練は忍耐を学ばせ、忍耐は私たちの人格を鍛錬し、成熟した神様の子どもとして、何一つ欠けたところのない完全な者にします。それで、私たちが試練を受けた時、分別力をくださるように、祈らなければなりません。神様は、信仰によって求める者に、豊かな知恵と霊的な分別力をくださり、試練の意味を悟らせ、試練に打ち勝つ力をくださいます。
2.試練に耐える人に与えられる祝福(12-18)
 ヤコブは、「試練に耐える人は幸いです。」と言いました(12)。試練を通して、神様に認められた人々には、いのちの冠が与えられるからです。私たちが誘惑された時、「神様が、なぜ私たちを誘惑されるのか」と言って、神様の愛を疑ってしまいがちです。しかし、神様は、ご自分でだれを誘惑なさる方ではありません。私たちが誘惑されるのは、大部分が、自分の欲に引かれ、誘惑されるのです。欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます(15)。私たちが試練を担うためには、気を引き締めて、死に至ることはありません。

祈り:主よ!私が試練の意味を知るようになり、感謝します。試練の時には、落胆せずに、信仰の祈りをささげるように、助けてください。

一言:試練の霊的な意味



2014年 08月 28日 (木)

ヤコブ1:19-27
実行する人になりなさい

1.怒るには遅く(19-21)
 ヤコブは、「聞くには早く、語るには遅く。」と言っています(1a)。聞くには遅く、語るには早くして、神様を悲しませてしまう私たちが心に刻むべき教訓です。それだけではなく、怒るにも遅くなくてはなりません(19b)。怒ると、何か成し遂げられるかのように思えますが、実は、神様の義を打ち壊してしまいます。怒りを発すると、人との信頼関係が崩れ、神様の栄光がさえぎられてしまいます。神様の義を実現するためには、柔和な心で、神様の御言葉を受け、柔和な心で、人に仕えなければなりません。信仰が成熟するほど、さらに柔和になるなら、それよりも貴いことはありません。
2.実行する人が、祝福されます(22-27)
 御言葉を聞いて、それを実行しない人は、自分を欺くことです。御言葉を学ぶことは、鏡で見ることのようです。人は鏡を見ながら、顔のしみを見つければ、それを消して、お化粧をします。ところが、私たちの内面を映してくれる神様の御言葉を学びながら、自分の罪の問題を発見しながらも、悔い改めなければ、それは自分を欺くことです。「完全な律法、自由の律法」とは、キリストの福音を指します。キリストの律法を聞いて、悔い改め、実行する者が祝福を受けます。そのような人は、敬虔に生きるだけではなく、徳を積む話をしようと、努力します。また、困っている孤児ややもめを顧みながら、この世から自分をきよく守ります。

祈り:主よ!私がことばだけで、実行が足りない罪人です。これからは、御言葉をよく聞いて、実行する、神様の子どもになるように、助けてください。

一言:自分を欺くな


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