聖書別日ごとの糧   >>   ペテロⅡ[2014]

2014年 10月 09日 (木)

2ペテロ1:1-11
あなたがたの召されたことと選ばれたこととを

 ペテロの手紙第二は、小アシアのクリスチャンたちに送ったペテロの二番目の手紙です。ペテロの手紙第一は、外部的な迫害に対して、クリスチャンたちが持つべき信仰について、書かれたとするなら、第二は、内的な問題について、書かれています。当時、教会内には、イエス様の再臨を否定し、真理の道を歪め、享楽に陥った者たちが悪影響を及ぼしていました。ペテロは彼らの罪を明らかにし、クリスチャンたちを保護するために、筆を入れたのです。今日の御言葉は、神様が、私たちをご自分の子どもとして召された御旨が何であるのかを、新たにする御言葉です。
1.神様のご性質に預かる者となるためです(1-4)
 神様が私たちを召され、尊い、すばらしい約束をくださいました。すばらしい約束とは、「私たちの救い主イエス・キリストの永遠の御国に入る」ということです(11)。神様が、このように尊い約束をくださった御旨は、何でしょうか。世にある欲のもたらす滅びを免れ、神のご性質にあずかる者となるためです。欲に満たされた者たちが、その尊いイエス様のご性質に預かることほど、尊い祝福はありません。
2.召されたことと選ばれたこととを確かなものとしなさい(5-11)
 神のご性質に預かるためには、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えようとする、はっきりとした目標と霊的な望みを持たなければなりません。そうすると、イエス様を知る上で、ますます豊かになり、実を結ぶようになります。さもなければ、近視眼になり、現実の罪の問題を克服することができず、罪の赦しの恵みも忘れてしまいます。

祈り:主よ!私が情欲を避け、神のご性質にあずかる者とされることを願い求めます。さらに熱心に霊的な闘争を担い、成長するように助けてください。

一言:神のご性質にあずかる者



2014年 10月 10日 (金)

2ペテロ1:12-21
この私たちは、キリストの威光の目撃者なのです

1.聖書は作り出した話ではありません(16-18)
 ペテロと他の弟子たちは、変貌山で、イエス様が変わられた姿を見ました。その着物さえも白くなり、光り輝いていました(ルカ9:29)。その大きな栄光の中で、「これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。」という神様の御声が聞こえて来ました。これは、弟子たちを信じさせようと、イエス様の復活の栄光と再臨する御姿を、あらかじめ見せてくださったのです。ペテロは、目撃者として、これを証ししています(18)。合理主義者たちは、イエス様の卓越した能力を否定し、再臨とさばきも作り出した話だと言って、あざ笑います。しかし、合理的な考えに合わないからといって、事実を否定してはいけません。聖書が真理であることは、作り出した話ではなく、目撃者たちの証しを記録した史実であるからです。
2.聖書は、聖霊に動かされた人たちによって、書かれました(19-21)
 聖書の記録には、過去の事実についての記録だけではなく、これから起こる事がらについての預言があります。預言は、人間の推測を記録したのではありません。ただ、聖霊に動かされた人々が、神様から受けたことばを語ったものです(21)。それで、預言を自分の推測に合わせて、自分勝手に解釈してはいけません(20)。明けの明星であるイエス様を通して、注意して解釈しなければなりません。

祈り:主よ!聖書の御言葉が史実の記録であり、聖霊に動かされた人たちによって、書かれた神様の御言葉であることを信じます。

一言:勝手に解釈してはならない


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