聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネⅠ[2022]

2022年 12月 17日 (土)

ヨハネの手紙第一1:1-10(3)
交わりを持つようになるためです

この手紙が書かれたとされるAD80年代前後の教会は、初代信者から信者2世、3世を中心とした新しい世代の構成員に変わってきていました。昔も今もそうですが、生まれた時から親に連れられて教会に通っている2世、3世は、キリストと個人的に出会って信仰生活を始めた訳ではないので、なんとなく生ぬるい信者生活を続けている、というケースが多くありました。また、当時の教会には、イエスがキリスト(救い主)であることを否定する偽教師(グノーシス派)たちが入り込み、その影響を受けた信者たちが聖徒たちとの交わりから離れるようになっていました。ヨハネは、このような事情の中で、手紙を書きました。

イエス様は、決して想像上の作り話の人物ではないことをヨハネは説明しています。他の弟子たちと一緒に実際に見て、触って、交わりを持ちました。イエス様は、初めからあったもの、永遠のいのち、いのちの言葉そのものですが、そのいのちが私たちに現れ、十字架につき、復活されました。イエス様が流された血潮によって、私たちは神様と交わりを持つようになり、聖徒間の交わりもできるようになりました。この貴い交わりを味わう時、喜びが満ち溢れます(4)。信仰生活は、神と、また聖徒たちとの交わりの喜びの中でなされるものです。

神様は光です。闇が全くない、聖なるお方です。そんな神様と同じように、私たちも光の中にいます。それで、互いに交わりを持ち、イエス様の血によってすべての罪がきよめられています。自分に罪はないと言い、自分にはイエス様は必要ないと考えるなら、自分を偽り者とすることになります。イエス様だけが、私たちを救うことのできる唯一の救い主です。どんな罪があろうと、神様から逃げるのではなく、神様のもとへ逃げましょう。そうすれば、神様が、私たちをすべての不義からきよめ、赦し、闇から光へと移してくださいます。



祈り:父なる神様、罪人の私のためにイエス様を送って下さり感謝します。イエス様の贖いによって、私は神様との交わりの喜びを知るようになりました。

一言:御父と御子イエスと聖徒たちとの交わり


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