聖書別日ごとの糧 >> サムエル記Ⅰ[2018]
2018年 05月 11日 (金)
サムエル記第一 21:1-15(13)
狂ったふりをし
狂ったふりをし
ダビデはアヒメレクからゴリアテの剣を受けました。しかし、剣は彼の恐れを止めることはできませんでした。ダビデはサウルを恐れるあまり、ガテの王アキシュのところに行きました。ガテはペリシテ族です。猛獣を避けようとして、トラの穴に迷い込んだのです。アヒメレクの臣下たちはダビデを見て、イスラエルの女たちが歌った歌を思い出し、彼がゴリアテとペリシテの軍隊を破った張本人であることを告発しました。ダビデは、自分の命を握っているガテの王を、ひどく恐れるしかありませんでした。進退両難でした。彼が生きるためにできることは、狂った人のふりをして同情心を買うことだけでした。彼はすぐに行動を変えて、門のとびらに傷をつけたり、ひげによだれを流したりしました。必死の演技のおかげで、王は彼が本当に狂っていると思い、相手にもしませんでした。
ダビデは王の従者として成功していた位置から、パンを恵んでもらい、狂ったふりをしなければならないような立場に転落してしまいました。自尊心も誇りもみな崩れていったことでしょう。なぜ自分がそのようにしてまで、生きなければならないのかという疑問も生じたことでしょう。しかし、彼がイスラエルの王になるためには、このような試練の時が必要だったのです。
適用:落ち込んでいますか
一言:新しく立ててくださる
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