聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2015]

2015年 02月 10日 (火)

ヨブ記10:1-22
たましいの苦しみを語るヨブ

 ヨブは、具体的に神様に犯した罪がなくても、苦しみを受けなければならないことが、辛く感じられました。彼はやり場がない思いを抱いて、神様の御前に出て行き、訴えました。「私は自分のいのちをいとう。私は自分の不平をぶちまけ、私のたましいの苦しみを語ろう。」(1)。彼は、「神様の目は人の目とは違うのに、なぜ人間が見るように、見られるのですか」と尋ねました(4)。彼は、なぜ主の御手によって造られたものを虐待し、さげすまれるのかが、理解できませんでした。主の御手で粘土をこねるように自分を造られた主が、なぜそれをちりに帰そうとされるのか、と尋ねました。彼は、自分に向けて怒りを発せられ、打たれる神様を理解できませんでした。彼の人生は暗く、やみのようであり、死の陰があり、秩序がなく、光も暗やみのようでした(22)。しかし、そのような中でも、彼は、この全ての苦しみから救ってくださる方は、神様のほかにはないことを知り、告白し、主の助けを仰ぎ見ています(7)。
 ヨブは、理解しがたい苦しみの中で、神様に出て行き、自分の気持ちを訴えました。勿論、彼の祈りには、被害妄想と不満が混じっていました。これは、まだ彼が神様の深いご計画を知らなかったからです。しかし、自分の内面の苦しみを真実に神様に打ち明けることが、大切なことです。苦しみの時は、人の所に行って、不平不満をもらしてしまいがちです。すると、問題が解決せず、むしろその問題は更に複雑になってしまいます。神様の所に出て行き、心の苦しみを打ち明けるなら、主の助けを受けるようになります。苦しみの意味も悟るようになります。

祈り:主よ!私が理解できない苦しみを受けた時、人のところに相談に行っていたことを悔い改めます。これから、主に出て行けるように、助けてください。

一言:私は神様に語ろう


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