聖書別日ごとの糧   >>   ヨエル書[2019]

2019年 06月 28日 (金)

ヨエル書2:1-17(13)
 あなたの着物ではなくあなたの心を引き裂け

 神様は、裁きの日が近いことを知らせる警告の角笛を、吹き鳴らすように言われました。そして人々が警戒心を持つようにされます。その日には、食い尽くすいなごの害で覆われて、天地が暗くなります。このような現象は、昔から起こったことがなく、これから後の時代にも再び起こらないことです。食い尽くすいなごの通り去った後は、火が焼き尽くし、炎がなめ尽くした後のように、荒野となります。彼らは、群がって駆け巡る軍馬のようです。その羽音は、さながら戦車のきしるようで、山々の頂を飛び跳ねるようです。また、刈り株を焼き尽くす火の炎の音のように威嚇的です。いなごの大群は、勇士のように突進し特攻隊のように城壁の上を走り、家々によじのぼります。彼らが一糸乱れず攻め上ってくると、その前では城壁も家も窓も防ぐことが出来ません。天地が震え、太陽も月も暗くなります。この恐ろしい裁きの日に、強い軍隊を指揮される方は神様です。神様の命令にその強い軍隊も服従します。誰も神様に敵対することが出来ません。ですからその日に神様の民はただ神様だけに頼るべきです。
 恐ろしい裁きを見た預言者は、民たちに神様の御言葉を伝えながら悔い改めることを促しています。「しかし、今、―主の御告げ―心を尽くし、断食と、涙と、嘆きとをもって、わたしに立ち返れ。」神様は、老人から乳飲み子に至るまで、すべての民を寄せ集め、聖なる集会をするようにされました。そして涙を流しながら神様の憐れみを求めるように言われました。神様は情け深く憐れみ深く、怒るのに遅く、恵み豊かです。たとえ彼らが罪悪を犯したとしても、心を引き裂き、神様に立ち返る時、神様は喜ばれ、主が思い直してくださいます(13)。


適用:どのようにして神様の立ち返れますか

一言:心を引き裂きなさい



2019年 06月 29日 (土)

ヨエル書2:18-32(28)
わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ

 神様は、警告の御言葉を聞いて立ち返る者たちを、憐れんでくださり、祝福してくださいます。神様は彼らが失ったものを回復させてくださり、豊かな人生を生きるようにさせてくださいます。穀物と新しいぶどう酒と油を送って、彼らを満足させます。彼らを諸国の民の間でそしりとしません。北方の軍隊がいくら強くても遠い砂漠の地に追いやります。敵軍の腐る悪臭が立ち上ります。
 一方、イスラエルの地の野の獣たちは、牧草と木の実を豊かに得て恐れなくなります。神様は、初めの雨と後の雨とを必要に応じて降らせてくださり、穀物の実りを豊かにしてくださいます。彼らの生活の中に祝福があふれるようになった理由は、主が彼らの神様となられるからです。彼らが心を引き裂いて悔い改める時、神様は、以前の災いとは比べることが出来ないほどの大きな祝福で満たしてくださいます。その民を回復し祝福してくださる神様を考える時、私達は恐れないで、喜び楽しむことが出来ます。
 神様は立ち返った民たちに、遠い未来の幻を言われます。終わりの日に神様は主の霊をすべての人に注がれます。聖霊が臨まれる時、息子や娘は預言し、年寄りは未来への夢を見、青年は幻を見ます。神様の霊が注がれた人は、現実問題や難しい問題に押しつぶされることなく、罪悪な本性と妥協せず、神様が注いでくださるビジョンを仰ぎ見ながら、そのビジョンに参加する人生を生きるようになります。また、終末(その日)にある天地異変の患難の中でも、聖霊が臨まれる時、人類の救いの御業が起こります。すなわち、誰でも主の名を呼ぶ者はみな救われます。


適用:聖霊を受けた若者は何を見ますか

一言:幻を見ます


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