聖書別日ごとの糧   >>   ローマ[2020]

2020年 02月 12日 (水)

ローマ人ヘの手紙16:1-16(16)
互いにあいさつを交わしなさい

 パウロには、ローマに滞在している同労者たちが多くいました。パウロは、ローマ教会の聖徒たちに、彼らを紹介して互いにあいさつを交わすようにお願いしています。最初に、この手紙を送り届けてくれるフィベという女性を推薦しながら、歓迎してくれることを頼んでいます。パウロはプリスカとアクラについても、「自分のいのちの危険を冒して私のいのちを守ってくれた同労者」だと言っています。パウロは一人一人を「キリスト・イエスにあって」、「私の愛する同労者」、「非常に労苦した人」と言っています。エパネトについては、アジヤでキリストを信じた最初の人だと紹介しています。アンドロニコとユニアスについては、使徒たちに尊ばれる人で、パウロ自身より先に信じた信仰の先輩として紹介しています。アペレについては、キリストにあって練達した人と言っています。彼は数々の試練を通ってきた真の信者でした。また、ルポスの母に関しては、自分の母だと言っています。このような言葉の中には、同労者たちに対するパウロの愛と感謝と真心と大切にする気持ちがこもっています。神様の御業は、一人の力と努力によって成し遂げられるものではありません。多くの同労者たちとの心合わせた同労によって成し遂げられます。私たちは共に労苦している同労者たちを深く愛し、大切にしなければなりません。
 パウロにはこのように大切な同労者たちがいました。彼らは不信仰な世の中で信仰を守りぬくために必死に戦っている聖徒たちです。主の中では同じ兄弟姉妹であり、同労者たちです。互いによろしくと言ってあいさつを交わすとき、慰めと励ましと愛に満たされるようになります。信仰の道を歩き続ける勇気と力を受けるようになります。


適用:同労者たちを愛し、大切に思っていますか

一言:愛する○○○



2020年 02月 13日 (木)

ローマ人ヘの手紙16:17-27(18)
だまされないように気をつけなさい

 パウロはあいさつをした後、分裂とつまずきを引き起こす人たちを警戒するように勧めています。当時、聖書の教えに背いて、なめらかな言葉とへつらいの言葉で純朴な人々の心をだます人たちがいました。幸いにもローマの聖徒たちは学んだ聖書の教えにしっかりと聞き従っていました。パウロはそんなローマの聖徒たちを非常に喜んでいます。これからも彼らが善にはさとく、悪にはうとくあってほしいと言っています。サタンは偽りと欺きで私たちの信仰を倒そうとしますが、平和の神様はすみやかにサタンを踏み砕いてくださいます。
 パウロは彼らの信仰を助けるためにローマ人への手紙を書きました。彼らの所に行って、御霊の賜物を分けてあげ、強くしたいと切に祈っていました。パウロが伝えている福音とはどんなものでしょうか。世々にわたって長い間隠されてきましたが、今や現れたものです。永遠の神様の命令に従い、預言者たちの書によって、あらゆる国の人々を信仰の従順に導くために知らされたものです。パウロは福音とイエス・キリストを伝えることによって、神様が彼らを堅く立たせてくださることを望んで、知恵に富む唯一の神様をほめたたえています。昔も今も偽りの教えをもって人に近づいてくる異端があります。彼らは甘い誘惑の言葉で、純朴な信仰の人をだまして滅びに至らせます。その背後にはサタンがあります。私たちはよく見分けて警戒し、彼らから遠ざかるべきです。善にはさとく、悪にはうとくあるべきです。聖書の教えをしっかりと学び、正しい福音信仰の上に堅く立つことに励まなければなりません。


適用:周囲にだます者はいませんか

一言:福音の上に堅く立ちなさい


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