聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2024]

2024年 05月 27日 (月)

サムエル記第一5:1-12(4)
ダゴンは主の箱の前に倒れていた

イスラエルと戦ったとき、イスラエルはエベン・エゼル付近に陣営を張っていましたが、ペリシテ人はそこに攻め入って、神の箱を奪い取りました。そして、ペリシテ人の主な都市の一つであるアシュドデに移しました。アシュドデは、地中海に面する南部の都市です。そこで、主の箱をダゴンの神殿に運び、ダゴンの傍に置きました。すると、翌朝見てみると、ダゴンだけが倒れ、頭と両手が切り離されていました。これは、イスラエルの神の方が強いことを示しています。彼らの拝んでいる神へのさばきをも意味しています。ペリシテ人には、天地万物を創造した神についての知識はほとんどありませんでしたが、このように彼らにも分かる形でイスラエルの神が優勢であることを主が示されたのです。

イスラエルはペリシテ人に負けたわけですが、このようなイスラエルの不真実さにも関わらず、主はご自分でご自分が生きておられることを証しすることがおできになります。そして、彼らの神に対する裁きが行なわれました。ペリシテ人に対しても、神様は腫物で打って脅かしました。これを通して、ペリシテ人は神様について恐れるようになりました。「イスラエルの神の箱は、私たちのもとにとどまってはならない。その手は、われわれとわれわれの神ダゴンの上に厳しいものであるから。」(7)。ガテとエクロンに神の箱を移すと、そこも同じ裁きを受けました。その結果、相当数の死者が出ました。そこで、神の箱をイスラエルの元へ戻すことを考え始めました。

私たちは偶像を完全に捨てて、神様を自分の心の中心に迎え入れなければなりません。その時はじめて、災いから福に変わります。内面にある本質的な罪の問題を解決せず、その瞬間だけ逃れようとすることは極めて愚かなことです。



祈り:私の中にダゴンのような神様以外の偶像に頼ろうとする時があることを認めます。しかし、そこに頼っても何も解決しないことを学びます。どうか真実の神様の御言葉に耳を傾け、頼ることができるようお助けください。

一言:神様の手がダゴンを打つ


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