聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2019]

2019年 03月 04日 (月)

列王記第二3:1-27(16,17)
     この谷にみぞを掘れ。みぞを掘れ

 イスラエルの王アハブが死ぬと、モアブの王はアハブの子ヨラムにそむきました。そこで、ヨラム王はモアブと戦うためにイスラエル人を動員し、ユダの王ヨシャパテとエドムの王と同盟を結びました。彼らが七日間かけてエドムの荒野に着いた時、兵士たちと馬は飲む水がありませんでした。ヨラムは神様に不満を言いました。しかしヨシャパテは危機の時、主の預言者を探しました。エリシャに神様の御言葉があると言って、彼のところに下って行きました。エリシャは、イスラエルのヨラム王の信仰は認めませんでしたが、ヨシャパテのために助けようとしました。神様はエリシャを通し、彼らに、『この谷にみぞを掘れ。みぞを掘れ。』と言われました。雨が降る気配は全然ありませんでしたが、兵士たちは御言葉に素直に従い、夜通しでみぞを掘りました。すると朝になって、ささげ物をささげる頃、なんと、水がエドムのほうから流れて来て、この地は水で満たされました。太陽が水の面を照らして血のように赤くなっているのを見たモアブの兵たちは、王たちが同士打ちをした血だと錯覚しました。油断したモアブをイスラエルは攻め、町々を破壊していきました 。しかし、モアブの王が劣勢を挽回のために長男を全焼のいけにえとしてささげると、モアブ人のうちに大きな怒りが生じ、それがイスラエルに向けられました。結果的に、イスラエル人は、モアブ人を恐れたのか、最後まで戦わずに引き揚げてしまい、モアブ征服は、失敗に終わってしまいました。
 エドムの谷にみぞを掘る行為は、理解に苦しむ戦略でした。しかし、信仰をもって従ったとき、神様が勝利に導いて下さいました。水を流してくださり、太陽により血のような赤色でモアブを錯覚させ、戦争で勝利するようにしてくださいました。ところが、最後の最後になって、イスラエルは目の前の敵の行為と勢いに恐れを抱き、「主はモアブをあなたがたの手に渡される」という主の約束を信じ切れず、戦いをやめてしまいました。神様の勝利を半分だけ味わって終わってしまいました。神様は今もなお霊的戦争を戦っている私たちの最高の指揮官です。神様に祈り、御言葉に最後まで従う時、霊的戦いに勝利します。


適用:理解に苦しんでも聞き従いますか

一言:神様の御旨に聞き従うなら勝利


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