聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 07月 26日 (金)

歴代誌第二18:1-11(4)
まず、主の言葉を伺ってみて下さい

 ヨシャパテは神様が堅く立てて下さり、富と誉れとが豊かに与えられました。しかし、彼はアハブと縁を結びました。自分の息子ヨラムを、アハブとイゼベルの娘アタルヤと結婚させました。その数年後、サマリヤに下って、アハブのもとに行った時、アハブは彼をラモテ・ギルアデに攻め上らせようとしました。ヨシャパテはこれを喜んで受け入れました。そして、まずは、主の言葉を伺ってみてください、と提案しました。それで、アハブは預言者四百人を召し集めて、神様の御旨がどのようなものであるかを、彼らに尋ねました。彼らは一斉に、神様がその町を王の手に渡されると答えました。ヨシャパテはそれに対して違和感を覚え、「ここには、私たちが御心を求めることのできる主の預言者がほかにいないのですか。」と再び尋ねました。アハブは、ミカヤという預言者がいるけれども、彼が自分に対して決して良いことを預言せず、いつも悪いことばかり預言するため、自分は彼を憎んでいると答えました。ヨシャパテが、「そういうふうには言わないでください。」とアハブを諭したので、アハブはヨシャパテの要求に応じなければなりませんでした。アハブは、自分に都合の良いことしか聞こうとしない人でした。神様の御言葉の中には、時には負担になる御言葉もあります。ところが、負担だからといって聞こうとせず、聞くに良い御言葉だけを選んで聞くことは、神様が喜ばれることではありません。
 一方、ヨシャパテは神様の御旨を尋ねて、その御旨に聞き従おうとする義人でした。義人とは、神様の主権を認め、神様の導きに従って一歩一歩進んでいく人です。そうする時、暫し、苦難があるかも知れませんが、その末には勝利があります。反面、悪人は神様の主権を認めず、自分勝手にことを行います。悪人はしばらくの間、順風満帆に見えても、結局は破滅の道を歩んでいきます。


適用:自分の計画と思いで行いますか

一言:御言葉の通り



2019年 07月 27日 (土)

歴代誌第二18:12-34(33)
アハブの最後

 ミカヤを呼びに行った使いは、「預言者たちは口をそろえて、王に対し良いことを述べています。お願いですから、あなたも皆と同じように語り、良いことを述べて下さい。」とミカヤに告げました。しかし、ミカヤは、「主は生きておられる。私の神様が告げられることを、そのまま述べよう。」と答えました。ミカヤは人々の要求と雰囲気に呑まれませんでした。ミカヤは、神様が告げられることをそのまま述べるつもりだと、毅然と自分の立場を明らかにしました。どんな苦難と代価を払うとしても、神様が告げられたことを確かに伝えることが、御言葉の僕の姿勢です。
 ついに、ミカヤは王の前に立ち、王は彼に、「ラモテ・ギルアデに戦いに行くべきだろうか。それとも、やめるべきだろうか」と問いました。この時、ミカヤは、王をからかって「攻め上って勝利を得なさい。」と最初は言いました。しかし、すぐさま神様の御旨をはっきりと伝えました。ミカヤは幻の中で、全イスラエルが、まるで、飼い主のいない羊の群れのように、山々に散らされているのを見ました。そして、主人はいなくとも、彼らをおのおのその家に無事に帰らせるようと、主は言われました。主人がいないとは、王の死を意味します。ミカヤは、また、別の幻も見ました。主が御座に着き、「誰か、イスラエルの王アハブを惑わして、攻め上らせ、ラモテ・ギルアデで倒れさせる者はいないか。」と話されました。この時、ひとりの霊が進み出て、「私が出て行き、彼の全ての預言者の口で偽りを言う霊になる。」と答えました。結局、四百人の預言者はその偽りの霊によって偽りの預言をしてしまいました。
 神様の御言葉を忠実に述べたミカヤは、獄屋に入れられてしまいました。アハブは御言葉を無視し、ラモテ・ギルアデを攻め上るのを敢行しました。しかし、ミカヤの言ったことが気になり、変装して戦いに臨みました。アハブは自分を隠そうと人間的な努力をしましたが、ひとりの兵士が何げなく弓を放つとイスラエルの王の胸当てと草摺りの間を射抜き、その弓で死にました。アハブは裁きを避けようとしましたが、神様の裁きの弓は避けることが出来ませんでした。神様に逆らう悪人の最後は、これと同じです。


適用:悪人の最後を知っていますか

一言:裁きの弓


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