聖書別日ごとの糧   >>   ヨナ書[2021]

2021年 10月 28日 (木)

ヨナ書1:1-16(3)
主の御顔を避けたヨナ

神様はヨナに、アッシリアの首都であるニネベに行き、悔い改めのメッセージを伝えよと命令ました。ここには罪人たちを裁くより赦し、救おうとする神様の心が表れています。しかし、ヨナは異邦の国ニネベの人々が救われるのが嫌でした。彼は神様の御言葉に従わず、ニネベと反対方向であるタルシシュ行きの船に乗りました。そして船底に下りて行って、横になってぐっすり寝てしまいました。ところが、神様が大風を海に吹きつけられたので、船が難破しそうになりました。水夫たちは恐れて、それぞれ自分の神に向かって叫び、船を軽くしようと船の積荷を海に投げ捨てました。水夫たちはこのわざわいが誰のせいか知ろうとくじを引きました。そのくじはヨナに当たりました。ヨナは激しい暴風が自分のせいだと知り、自分を抱え上げて、海に投げ込むように話しました。彼らは仕方なく、ヨナの言う通りにしました。すると激しい怒りがやんで、海は凪になりました。暴風の原因がヨナの不従順であったことを示しています。

 神様の御心とは違って、ヨナには異国ニネベの民たちに対する赦しと愛がありませんでした。彼は神様の心を受け入れず、主の御顔を避けました。これに対し、水夫たちの心は神様に向かって開かれていました。船長は自分たちの神ではなく、ヨナの神様に願い求めました(6)。水夫たちは危機の瞬間に神様にあわれみを求め、主を非常に恐れました(14,16)。神様に選ばれたのに神様の御旨に逆らったヨナと、神様に向かって祈る水夫たちの姿が対照的です。私たちは普段の生活において、ヨナと水夫たちのうち、どちらの心を持っているでしょうか。



適用:神様の使命を避ければどうなりますか

一言:激しい暴風に出くわす



2021年 10月 29日 (金)

ヨナ書1:17-2:10(2:6)
私のいのちを引き上げて下さいました

 主は大きい魚を備えて、ヨナを飲み込ませました。ヨナ自身は、海に投げ込まれて自分は死ぬと思っていたはずです。ところが、魚に呑み込まれ、三日三晩たっても生きていました。彼は、魚を「よみ」と表現していますが、よみに一人でいるような絶望と恐れ、苦しみを味わったのでしょう。彼のたましいは衰え果てました。しかし、彼は主を思い出し、そして祈りました。(2:7)

彼はいのちが脅かされる状況でも、神様が彼の祈りを聞いて下さり、いのちを救って下さることを確信し祈りました。神様の救いを信じ、仰ぎ見るヨナの心に感謝が満ち溢れました。それで、彼は神様に対する誓願と決断を新たにしました。主は魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させました。ヨナは真っ暗闇で息苦しい魚の腹から出てきました。死の苦痛から逃れ、いのちの恵みを味わうようになりました。神様は、使命を放棄した彼のことをあきらめませんでした。大風と暴風で彼を追いかけ、魚に呑み込ませて彼のいのちも守りました。ヨナに、再び使命を担う機会を与えて下さいました。神様は御旨に逆らった私たちを裁かれず、癒しと愛で救い出し、任された使命に再挑戦するようにされます。



適用:なぜ、神様は裁きの代わりに赦しますか

一言:使命に再挑戦しなさい


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