聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2012]

2012年 07月 27日 (金)

創世記4:1-15
カインにしるしを下さった神様

Ⅰ.アベルとそのささげ物に目を留められた神様(1-5)
 アダムがエバを知ったので、彼女はみごもってカインとアベルを産みました。アベルは羊を飼い、カインは土を耕す者となりました。彼らはそれぞれ、自分たちの持ち物の中から主へのささげ物をしました。ところが神様は、アベルとそのささげ物には目を留められましたが、カインとそのささげ物には目を留められませんでした。問題は、どんなささげ物をしたのかにあるのではなく、彼らがどんな心で主にささげたのかにあります。アベルは主にささげ物をしただけではなく、心をささげたので、神様は彼とそのささげ物を受け入れられました。
Ⅱ.カインにしるしを下さった神様(6-15)
 カインは神様の御心に対してひどく憤り、顔色が変わりました。神様はこのような彼に、「罪の誘惑に打ち勝ち、善を行ないなさい」と言われました。しかしカインは神様の御言葉を聞き入れずに、弟を石で打ち殺しました。神様の御前で罪を悔い改めずに、反発するなら、必ず恐ろしい罪を犯すようになります。カインは神様の罰を受け、地上をさまよい歩くさすらい人になりました。犯した罪に比べると、その罰は寛大のようにも思えます。しかしカインは自ら、耐えきれない罪意識と死の恐怖に悩まされました(13,14)。ところが恵み深い神様は彼の訴えを聞かれ、彼にしるしを与えることで、死の恐怖から解放させてくださいました。この神様は怒るのに遅く、慈しみと憐れみが無限の神様です。この神様の愛を知った時、反発心を捨てて、悔い改めることができます。

祈り:主よ!主の計り知れない愛によって感謝します。私のかたくなな心を悔い改めるので、赦してください。

一言:長い間、耐え忍ばれる神様の愛



2012年 07月 28日 (土)

創世記4:16-5:32
カインの子孫とセツの子孫

Ⅰ.カインの子孫(4:16-24)
 カインは主の前から去って、ノデの地に住みつき、町を建てました。家畜も飼い、音楽も始めました。あらゆる武器を生産できるほど、金属文明も発達しました。しかし人はどうだったのでしょうか。カインの子孫の中で、代表的なのがレメクです。彼は二人の妻をめとりました。彼は乱暴で、人を残忍に殺すことを誇りにして詩を作り、歌いました(23,24)。一般的に、文化と文明が発達すると、人は次第に高尚な人になりたいと思います。しかしカインの子孫を見ると、文化、文明の発達と共に、むしろ人間の罪は深刻なものになり、広く広がって行くことが分かります。罪の属性は次第に深くなり、広がって行きます。カイン一人の罪は彼で終わらず、彼の子孫たちに恐ろしい影響を及ぼすようになりました。
Ⅱ.セツの子孫(4:25-5:32)
 アベルの死によって、世の中には義の種が尽きました。しかし神様が、アベルの代わりにセツをくださったことで、義の御業は受け継がれるようになりました。セツの子孫は、主の御名によって祈りました(4:26)。セツの子孫は、神様がご自分の御名のために、残して置かれた聖なる子孫たちです。セツの子孫を残して置かれた神様は望みの神様です。いくら世の中が暗く絶望的に見えても、神様は自ら聖なる子孫たちを残して置かれ、彼らを通して救いの御業を成しておられます。

祈り:主よ!セツの子孫を立てられた神様を通して、望みを発見し感謝します。私もこの時代の聖なる子孫になるように、助けてください。

一言:聖なる子孫


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