聖書別日ごとの糧   >>   レビ記[2021]

2021年 10月 05日 (火)

レビ記 10:1-20(1,2)
罰せられ死んだナダブとアビフ

 ナダブとアビフは、アロンの長男と次男です。彼らはアロンのすぐそばでアロンを助ける祭司でした。彼らは栄光ある祭司の服を着ていました。民に現れた神の栄光も見ていました。ところが、主を恐れ敬う心で祭司職を務めるべき二人が、むしろ、主を軽んじてしまう罪を犯してしまいました。主が彼らに命じたものではない異なる火を主の前に献げてしまったのです。命じられた火だけを献げるべきでした。9節で、モーセが会見の天幕に入る時の飲酒を禁じていることから、二人はお酒を飲んで、そのような罪を犯してしまったと考えられています。彼らは火であればなんでもいいと思ったのでしょう。しかし、必ず主の命じられた火でなければなりませんでした。プロセスより目的を達成することだけが重視され、動機より結果だけを重んじるこの世の風潮に似ています。結局、火が主の前から出て来て、彼らを焼き尽くしてしまいました。主は、全焼のささげ物やいけにえよりも、主の命じられたとおりに行うこと、主の御声に聞き従うことを喜ばれる方です(Ⅰサムエル記15:22)。

 モーセはアロンとその子らに、髪の毛を乱したり、衣を引き裂いたりしてはならないと言いました。死人に触れたり近づいたりすることは身を汚すことであったため(21章)、祭司の職を離れて彼らを弔いに行くことは出来ませんでした。アロンは、悲しみ、怒り、失敗感、やるせなさなどの様々な思いで苦しくなっていたことでしょう。普段モーセを通してしか語らない神さまが、ここでは、めずらしくアロンに直接語りかけました(8)。そして、これからもアロンとその息子たちが、代々に渡って祭司として主に仕え、聖なるものと俗なるものを区別して、それをイスラエルの民に教える役割を果たすことを告げて下さいました。アロンにとって、この神さまの語りかけは、大きな慰めになったはずです。



適用:自分勝手にしていますか

一言:主の命じられたとおりに


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