聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2020]

2020年 04月 22日 (水)

エズラ記1:1-2:70(1:1)
霊を奮い立たせた神様

 クロス王だけでなく、イスラエルの民の霊をも、神様は奮い立たせられました。イスラエルの民は、ペルシャ帝国で安定した生活を送っていました。捕虜として連れて来られた民たちも、今やペルシャ帝国の市民として生活していました。ですから、エルサレムに戻るのは、生活の安定基盤を諦めることと同じで、たやすいことではありませんでした。荒れ果てたエルサレムまでの長い道のりを移動し、廃墟と化したエルサレムの生活は苦難の始まりでもあります。しかし、神様はイスラエルの民の霊を奮い立たせたのです。安定した生活を捨て、神の民として主の宮を再建し、神の民らしく生きる霊が与えられました。2:64を見ると、エルサレムに帰還した全集団の合計は42, 360名でした。自ら進んで困難に向かった人たちです。ペルシャでの安定を捨て、神の民として主の宮の再建に賛同した人たちです。
 神様が霊を奮い立たせたというのは、心を動かしたという意味です。主が心を動かしたので、クロス王は、イスラエルの民がエルサレムに帰り、主の宮を再建することを許し、イスラエルの民も、安定した生活を捨て、エルサレムに帰還できたのです。主は強制して、業を押し付ける方ではありません。みことばを成し遂げるため、まず人の霊を奮い立たされます。主によって奮い立たされた人がいて、その人を通して主は御心を成し遂げられます。

適用:主はどのようにしてご自身のみこころを成し遂げますか

一言:人の霊を奮い立たされます


<<(1)    次のページ(2)    (9)>>

聖書別日ごとの糧