聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2015]

2015年 02月 11日 (水)

ヨブ記11:1-20
ツォファルの浅はかな知恵

 ヨブの友だちの一人、ナアマ人ツォファルは、直接ヨブに、しかも大変とげのある言葉を話しました。彼の言葉には、「ことば数が多い」、「舌の人」、「おしゃべり」、「あざける」などが出て来ます(1-4,7)。ヨブは、友だちから、「あなたの苦しみは罪から来るものだ」と咎められると、強く反発しました。これを見たツォファルは、ヨブが、「言葉が先に出る偽善者だ」と、もう一度責めました。彼には、ヨブの苦しみのうめき声が理解できませんでした。彼は平安の中にいながら、因果応報の伝統的な教理を出して来て、ヨブを責めてばかりいました。大きな苦しみを受けているヨブにとって、彼は何の役にも立ちませんでした。このようなツォファルの問題は、神様を自己中心的に、また、狭く理解していたことです。このような狭い知識は、鳥や獣も持っていました。
 神様は、私たちが全てを理解できないほど広く、大きく、不思議な方です。また、私たちの現実も、ある特定な教理で片付けられるものではありません。世を見ると、荒らす者の天幕は栄え、神様を怒らせる者がむしろ安らかに見えます(12:6)。しかし、このような現実までも、神様が主管しておられます。私たちは、ある人の苦難を見て、自分の常識と固定観念だけで判断してはいけません。特に、このような言葉を話す自分が霊的な人であると考えることも、実は、非常に自己中心的になることもある、と認識していなければなりません。自分だけが知恵を持ち、正しいと思うことは、他の人に深い傷を与えることにもなります。

祈り:主よ!私が浅はかな知識で他の人を独善的に判断して来たことを、悔い改めます。私が謙遜な姿勢を持つことができるように、助けてください。

一言:人の浅はかな知恵


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