聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2014]

2014年 03月 19日 (水)

伝道者の書1:1-18
すべては空

 ダビデの子、エルサレムの王で伝道者のソロモンは言います。「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。」。人が日の下で、どんなに労苦しても、何の益にもなりません。一つの時代は去り、次の時代が来ますが、地はいつまでも変わりません。日も、風も、川の水も動いているようですが、実際はそのままです。すべての事はものういで、人は語ることさえできません。目は見て飽きることもなく、耳は聞いても満ち足りることもありません。昔あったものは、これからもあり、昔起こったことは、これからも起こります。歴史はくり返されるだけで、日の下には新しいものは一つもありません。ソロモンは王であり、指導者として、人々を治め、教える責任があります。ところが、彼がなぜこれほどまでに、「日の下の生活がみな空である」と言ったのでしょうか。これを知ると、虚しくない物に関心を抱くようになり、そのような人だけが、神様の中で本当の意味を見いだすことができます。
 ソロモンは心を尽くして、知恵を用いて、日の下で行なわれる全ての事を顧みました。これは辛いことであり、神様が人々に、労苦するようにと与えられたものです。日の下で行なわれたすべてのわざはむなしく、風を追うようなものです。人は、曲っているものをまっすぐにはできず、なくなっているものを、数えることはできません。ソロモンは多くの知恵と知識を得ました。しかし知恵が多ければ悩みも多くなります。知識を増す者は悲しみを増します。人の知恵と知識では、人生の本当の意味を捜すことはできませんでした。

祈り:主よ!私が虚しい世の中で、虚しい人生を生きず、本当に価値ある人生を見い出すようにしてください。

一言:いっさいは空である


<<(1)    次のページ(2)    (12)>>

聖書別日ごとの糧