聖書別日ごとの糧   >>   ガラテヤ[2020]

2020年 07月 24日 (金)

ガラテヤ人ヘの手紙3:1-14(2)
律法を行ったからか、信仰をもって聞いたからか

 パウロはガラテヤの聖徒たちを愚かだと言います。なぜでしょうか。彼らは既に十字架につけられたイエス様を通して聖霊を受け、救われました。ところが、律法主義者たちに惑わされました。律法的な信仰とは、自分が聖霊を受け、救われたのは、自分の努力と行為の結果だと考え、常に自分の行いを強調する信仰のことです。パウロは行為よりも信仰を強調します。パウロは、「あなたがたが御霊を受けたのは律法を行ったからですか。それとも信仰をもって聞いたからですか。」と聞いています。彼らは、イエス様が十字架で成し遂げられた福音を聞いて聖霊を受け、生まれ変わり、救いの喜びを体験しました。ガラテヤの聖徒たちが律法を守る生活をしたから聖霊を受けたのではなく、神様がただ賜物として与えて下さったことなのだと強調しました。
 信仰の先祖アブラハムは、神様を信じたことで義と認められました。行為で義と認められたのではありません。彼は過ちが多く、罪のために神様を失望させました。しかし決定的な瞬間に神様を信じた故に義と認められました。律法の行為では絶対に義と認められません。なぜなら、多くの律法の中でたた一つだけでも破れば全ての律法を破ることになり、呪われるからです。このような私たちの為に、イエス様は十字架につけられ、律法の呪いから私たちを贖い出して下さいました。イエス様によってアブラハムの祝福が私たちにまで及ぶようになりました。福音を聞いて信仰のみによって聖霊を受けるようになりました。私たちは、これからも続けて福音を聞いて信仰によって豊かな聖霊の恵みをいただくのです。これが、私たちの信仰生活です。


適用:聖霊をどのように受けましたか

一言:聞いて信じることで



2020年 07月 25日 (土)

ガラテヤ人ヘの手紙3:15-29(22)
約束を信じる人たちに与えられるため

 本文は、神様から与えられた約束と律法とを比較し、どんな者に御国が与えられたのかを教えています。ヘブル語では、15節の「契約」は「遺言」とも訳せる言葉です。遺言は無効にしたり、付け加えたりできないものであり、そのまま守らなければなりません。神様はアブラハムに「あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。」(創世記22:18)と約束をして下さいました。「あなたの子孫」とは、アブラハムの子孫として来られるイエス・キリストのことです。神様はイエス様を通して御国を相続すると約束されました。この約束をされた四百三十年後に、神様は民たちに、律法を与えて下さいました。律法を与えた目的は、罪がどういうものなのかについて教え、罪人たちをイエス・キリストに導くためでした。律法は、イエス様が来られるまでの養育係の役割をはたしました。律法は、すべての人々が罪人であり、罪の下に閉じ込められていることを教えてくれます。
 罪人を誰が救ってくださるでしょう。神様が約束された子孫として来られたイエス様です。どんな罪人であれ、イエス様を信じることによって義と認められ、約束された御国を受け継ぎます(24)。私たちは信仰により、キリスト・イエスにあって神様の子どもです。キリストにつくバプテスマを受けて、キリストを着たのです。ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由人もなく、男と女もありません。キリスト・イエスにあって一つとなりました。私たちがキリストのものであれば、アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。私たちは律法ではなく、約束による相続人なのです。


適用:御国を何で受け継ぎますか

一言:律法ではなく信仰によって


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