□4月26日(金)


主の赦しによる回復


エレミヤ書50:1-20(20)

聖書本文

50:1 【主】が預言者エレミヤを通して、バビロンについて、すなわちカルデア人の地について語られたことば。
50:2   「国々の間に告げ、旗を掲げて知らせよ。
  隠さずに言え。
  『バビロンは攻め取られた。
  ベルは辱められ、
  メロダクは打ちのめされた。
  その像は辱められ、
  その偶像は打ちのめされた。』
50:3   まことに、北から一つの国がそこに攻め上り、
  その地を荒れ果てさせた。
  そこには住むものもない。
  人から家畜に至るまで逃げ去った。
50:4   その日、その時──【主】のことば──
  イスラエルの民もユダの民も、ともにやって来る。
  彼らは泣きながら歩みつつ、
  その神、【主】を尋ね求める。
50:5   彼らはシオンを求め、
  その道に顔を向けて言う。
  『さあ、私たちは【主】に連なろう。
  忘れられることのない永遠の契約によって』と。


50:6   わたしの民は、迷った羊の群れであった。
  その羊飼いたちが彼らを迷わせ、
  山々へ連れ去った。
  彼らは山から丘へと行き巡り、休み場も忘れた。
50:7   彼らを見つける者はみな彼らを食らい、
  彼らの敵は言った。
  『私たちには責めはない。
  彼らが、義の住まいである【主】、
  彼らの先祖の望みであった【主】に対して
  罪を犯したためだ』と。


50:8   バビロンの中から逃げ、
  カルデア人の地から出て行け。
  群れの先頭に立つやぎのようになれ。
50:9   見よ。わたしは、大国の集団を奮い立たせ、
  北の地からバビロンに攻め上らせる。
  彼らはこれに向かって陣備えをし、
  バビロンはそこから攻め取られる。
  彼らの矢は熟練した勇士の矢のようで、
  空しくは帰らない。
50:10   カルデアは略奪され、
  これを略奪する者はみな、満ち足りる。
  ──【主】のことば。


50:11   わたしのゆずりの地を略奪する者たちよ。
  おまえたちは楽しみ、喜び躍り、
  打穀する雌の子牛のようにはしゃぎ、
  荒馬のようにいななくが、
50:12   おまえたちの母はひどく恥を見、
  おまえたちを産んだ者は屈辱を受ける。
  見よ。彼女は国々のうちの最後のものとなり、
  荒野となり、砂漠と荒れた地となる。
50:13   【主】の御怒りによって、そこに住む者はなく、
  ことごとく廃墟と化す。
  バビロンの近くを通り過ぎる者は
  みな呆気にとられ、
  そのすべての打ち傷を見て嘲笑する。


50:14   すべて弓を引く者よ。
  バビロンの周りに陣備えをし、これを射よ。
  矢を惜しむな。
  彼女が【主】に対して罪を犯したからだ。
50:15   その周りで、ときの声をあげよ。
  彼女は降伏する。
  その柱は倒れ、その城壁は壊れる。
  これこそ【主】の復讐だ。
  彼女に復讐せよ。
  彼女がしたとおりに、これにせよ。
50:16   種を蒔く者や、刈り入れの時に鎌を取る者を、
  バビロンから断ち切れ。
  虐げる者の剣を避けて、
  人はそれぞれ自分の民のもとに帰り、
  自分の土地へ逃げて行く。」


50:17   イスラエルは雄獅子に散らされた羊。
  先にはアッシリアの王がこれを食らい、
  今度はついに、その骨を
  バビロンの王ネブカドネツァルが食らった。


50:18   それゆえ、イスラエルの神、
  万軍の【主】はこう言われる。
  「見よ。わたしはアッシリアの王を罰したように、
  バビロンの王とその地を罰する。
50:19   わたしはイスラエルをその牧場に帰らせる。
  彼はカルメルとバシャンで草を食べ、
  エフライムの山とギルアデで満ち足りる。
50:20   その日、その時──【主】のことば──
  イスラエルの咎を探しても、それはない。
  ユダの罪も見つからない。
  わたしが残す者を、わたしが赦すからだ。」


聖書引用:新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会


日毎の糧

 その日が来ると、北から一つの国が攻め上り、バビロンを荒れ果てさせます。これは単なる超大国間で繰り広げられる主導権争いではなく、バビロンの偶像崇拝と高慢の罪に対する神様のさばきなのです。バビロンは捕えられ、彼らの偶像ベルははずかしめられ、守護神メロダクは砕かれます。バビロンは略奪され、廃墟と化します。バビロンを通り過ぎる者は、その災いを見て驚き、あざけります。バビロンのみならず、誇り高ぶっている人と国は、神様の裁きを免れません。一方で、その日は、イスラエルの民にとっては回復の日となります。イスラエルの民は迷った羊の群れのようであり、牧者は彼らを迷わせ、道ならぬ道へと導きました。神様から離れて偶像を拝む間違った道へ連れ去りました。その結果、イスラエルの民は敵の手に渡されて、苦難の道を余儀なくされました。イスラエルの民は散らされた羊が猛獣に喰われるようにアッシリアの捕囚の身となりました。その後は、バビロンの王ネブカドネツァルがその骨まで喰らいました。ところが、神様がバビロンを裁かれるその日が来ると、イスラエルの民はエルサレムに戻るようになります。彼らは悔い改めと感謝の涙を流しながら神様を尋ね求めることになります。そして、神様ととこしえの契約を結びます。というのも、神様が残す者の罪を赦してくださるからです。

神様の御怒りを受けるべき運命だった私たちが、どうやって新しい人生を生きることができるのでしょうか。イスラエルの回復を含め、私たちの回復も神様が罪を赦してくださるからこそ可能なことです。罪を赦してくださる恵みに感謝し、神様に立ち返りましょう。



祈り:主よ、私は回復されるに値しない者です。それでも私の罪を赦し、新しい人生を与えて下さることを感謝いたします。あなたの子どもとして生きるようにして下さり感謝いたします。

一言:赦しの恵みによる回復

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧