□10月17日(主日)


協力して働く者です


コリント人への手紙第二1:12-2:4(24)

日毎の糧

パウロはエペソ滞在中に、コリントを訪問した後、マケドニアに赴き、再びコリントを訪問して二度仕えようという方向を掴みました。ところが、その計画を変えてコリントへの二度目の訪問をやめ、トロアスに行きました。変更した理由は、最初に訪問した時に、コリント教会で起こっていたある問題のことで、彼らをかなり厳しく叱責し、これにより、コリントの人々は悲しみの中であったからです(2:1)。パウロが自分たちを訪問しなくなったことで、偽教師たちはパウロを軽率な人、人間的な計画をする気まぐれな人だと非難しました。それだけでなく、パウロが伝えた福音まで攻撃して信頼できないものだと考えるようになりました。このため、パウロはなぜ自分の計画を変更するしかなかったのかを説明しているのです。

パウロが計画を変更してコリントに行かなかったのは、彼らを深く思いやるためでした(23)。叱られたばかりで、悲しみの中でいる彼らを、パウロが行って再び叱るなら、彼らは萎縮して何も出来なくなってしまうかもしれないと心配したのです。それだけでなく、間違った問題に対し、続けて訪問して叱るなら、ややもすると彼らの信仰を支配してしまうことにもなりかねず、行かないほうが懸命だと考えたのです。パウロは彼らを支配する者ではなく、協力して働く者(Helper)になることを望んでいました。彼らが自ら悔い改めて信仰の上に堅く立ち、喜びを回復することを願いました。パウロは、偽教師たちが非難するような軽率な人でもなく、人間的な計画をする者でもありません(17)。むしろ、神からの純真さと誠実さをもって行う者であり(12)、いつでも聖霊の御心に従って「はい」と言う人です(20)。パウロは神様の御旨に従って行い、羊を大切に思い、あふれるばかりに愛する羊飼いでした。



適用:支配する者ですか。協力して働く者ですか

一言:協力して働く者

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧