□5月26日(金)


一番小さい者が一番偉いのです


ルカの福音書9:43-56(48)

日毎の糧

 悪霊に取りつかれていた子をいやされたイエス様に、人々は驚いていました。その時、イエス様は弟子たちに、ご自分が、人々の手に渡されると言われました。しかし、彼らには、まだこのみことばが理解できませんでした。また、弟子たちはそのことばについて尋ねるのを恐れました。これは、弟子たちがイエス様を通して得たいと思っていた栄光だけに関心があったからです。そんな弟子たちの心は、だれが一番偉いかを議論する姿を通して表れました。イエス様は、偉くなりたいという弟子たちの思いに対しては、何も指摘されませんでした。しかし、偉くなるための方法については、弟子たちとは異なる考えをお持ちでした。

イエス様は一人の子どもをご自分のそばに立たせ、このような子どもをご自分の名のゆえに受け入れる人は、イエス様ご自身を受け入れることだと話されました。そして、「あなたがた皆の中で一番小さいものが、一番偉いのです。」と言われました。弟子たちの心は、立身出世や権威、名声という社会的評価を得ることに向いていましたが、イエス様は、偉くなるために目指す方向は、そちらではない、と教えようとされたのです。子どもというは、無視されやすい存在です。その意見が重んじられることは、ほとんどありません。重要な集マリア会議に呼ばれることもありません。しかし、そのような小さな存在に目を向け、受け入れ、仕えることを、イエス様は大きく偉大なことだと見なされました。霊的に幼く、弱い兄弟姉妹たちに仕える牧者の働きは、時には面倒に思われ、報いも少なく、あまり大きな働きをしていないように感じてしまうことがあります。しかし、これこそが、イエス様についてゆく偉大な生き方です。まことに偉大なことは、高い地位を得ることではなく、イエス様から学ぶことです。イエス様を学び、子どものようなひとりを受け入れる人こそ、イエス様に似た偉大な人です。



祈り:子どものような一人を受け入れ、仕えることは、主イエスさまに仕えているのと同じであることを学びます。私の小さな働きが、主の目には、大きく偉大なものであることを感謝します。

一言:世の価値観ではなく、主の価値観で

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧