□5月28日(主日)


収穫のために働き手を送ってください


ルカの福音書10:1-16(2)

日毎の糧

 イエス様は、別に七十二人の弟子を定め、ご自分が行くつもりであった全ての町や村にお遣わしになりました。羊飼いのいない多くの民に仕えるには、七十二人であっても、足りません。「収穫は多いが、働き手が少ない」のです。働き手が少ないと、絶望しやすくなります。しかし、イエス様は、収穫の主である神様に「収穫のために働き手を送ってください」と祈るように言われました。働き手を遣わして用いられる方は、神様だからです。

 イエス様は、七十二人を遣わすのは、狼の中に子羊を送り出すようなものであると言われました。これがイエス様の率直な心境でした。それほど弟子たちは弱くて足りない者達でした。そうでありながらも、財布も旅行袋も持たず、靴も履かずに行きないさいと言われました。それは、ただ神である主だけに頼るようにさせるためでした。また、道でだれにもあいさつをしてはいけないとも言われました。なぜなら、あいさつをしているうちに、人間的な観点のみで話すようになり、伝道という本来の目的を失ってしまうからです。また、どの家に泊まっても、平安を告げ、親しく交わり、そこにいる病人を癒し、神の国を宣べ伝えるべきです。しかし、もし人々が彼らを受け入れないならば、そのことに囚われずに、町のちりをぬぐい捨て、また次の町に進んで行けば良いのです。

 当時、福音を聞いても悔い改めなかった代表的な町は、コラジン、ベツサイダ、カペナウムでした。これらの町は、旧約時代に神のさばきの対象となったソドム、ツロとシドンよりも、更に厳しい裁きを受けるのです。なぜなら、どの町よりもイエス様について聞き、なされた御業について知っていたにもかかわらず、拒んだからです。弟子たちが伝える福音の御言葉は、神様からの御言葉です。人々が弟子たちを受け入れないことは、イエス様を受け入れないことであり、父なる神様を受け入れないことです。弟子たちは、自分が神様の特命全権大使であることをしっかり認識し、大胆に福音を宣べ伝えなければなりません。



祈り:主よ、収穫できるものが少ないのではなく、働き手が少ないのだと学びます。私が人々に平安を告げ、親しく交わり、病人をいやす良き働き手となるように助けて下さい。

一言:私は主のための働き手

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧