□4月14日(主日)


飽くことを知らない蛭


箴言30:11-33(15)

日毎の糧

 自分の両親をあざける者(11,17)、自分をきよいとみる者(12)、目が高ぶっている者(13)、貧しい者を食い尽くす者(14)など、アグルは社会の非情さを語ります。自然の生き物から飽くことを知らないたとえを三つ四つ挙げます。蛭は貪欲の象徴です。蛭の二人の娘とは、蛭の身体にある二つの吸盤を指しています。蛭は吸盤から血を吸います。しかし血を吸っても、飽き足りず「くれ、くれ」と言い続けるのです。蛭とは満足しない人そのものです。飽くことのないよみ(生命を破壊し、食べつくす存在)、不妊の胎(命を宿そうとする強い欲望)、水に飽くことを知らない地と、「もう十分だ」と言わない火を指します。

 アグルはまた四つの獣を挙げます。それは小さくても、与えられたもので満足し、誠実で、知恵ある生き物です。蟻には、他の生き物からの攻撃に対抗するほどの力はありません。けれども、真面目で、知恵があり、冬に備えて夏のうちに食料を確保します。岩だぬきは動作が緩慢で、警戒心が薄く、太っているので、他の動物のえさとなることが多々あります。それでも岩だぬきが生き残れている知恵は何なのでしょうか。岩間に巣をつくり、敵の攻撃を避けていることです。いなごには、蟻や蜂のように女王蟻、女王蜂がいません。それでも群れを成して移動するとき、それは強い軍隊のように隊を組みます。それぞれが謙遜と犠牲を集結し、共同体を成しています。最後に、手で捕まえることもできるヤモリです。ヤモリは小さく、何もできませんが、知恵とウイットがあり、王宮に家を作り贅沢に暮らしています。私たち人も、小さく、力弱く、取るに足らない存在です。だから、地上に生きる小さな生き物から知恵を学ぶのです。アグルは29-30節で、何からも逃げない雄獅子、誇らしげに歩くおんどり、雄やぎ、王を挙げます。私たちも自分を王のような祭司として自覚し、威風堂々と歩み続けたいものです。



祈り:主よ、私があらゆるものから謙遜に学ぶべきことを悟ります。与えられているもので満足し、誠実であるように助けて下さい。

一言:主に満たされましょう

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧