□6月1日(土)
新しい人に変えられます
サムエル記第一 10:1-27(6)
日毎の糧
サムエルはサウルに油を注ぎ、主ご自身が彼を王に任じられたと伝えました。その言葉から、イスラエルの民はあくまでも神の民であり、サウルが王となっても、サウルの民になる訳ではないということが分かります。神の民を導く王としての務めを果たすために、サウルは聖霊に満たされる必要がありました。サウルがサムエルから去って行こうと背を向けたとき、神はサウルに新しい心を与えられました。御霊に満たされて、サウルは新しい人に変えられました。ところが、公の場で王の任命がなされた時、サウルが選ばれましたが、彼は神様の召されに答えず、荷物の間に隠れてしまいました。また、サウルを認めず、軽蔑していた人々がいましたが、サウルはそれに対して黙っていました。一見すると、サウルはとても謙遜な人のように見えます。しかし、人間的な謙遜は裏を返せば、自分のことをかなり意識しているということです。それは自分に対する執着になりかねません。サウルは、主の働きが担える新しい心を与えられましたが、結局は、自分への執着心を捨てきれず、将来、神様の導きに徹底的に従うことができない間違いを犯すようになります。
私たちが神さまの期待に答えることを拒むなら、神様のほうで私たちのレベルにまで降りてきてくださいます。そしてそのレベルで最善のものを用意してくださいます。しかし、神様に降りてきていただくのではなく、聖霊を受けて変えられた者として、神様の願いと導きに従うように祈るべきです。神様を自分の王とし、それに徹底的に従うことは、私たちの本性では受け入れがたいものです。しかし、神様の方法がベストなのです。私たちがベストと思っていることは、実はベストではありません。私たちが神様の導きに素直に答えて、その御心に答える成熟した信仰を持つことができるように祈ります。
祈り:主よ、私が聖霊に満たされ、新しい人に変えられることを願います。自分に執着せず、神様が用意してくださるベストな方法に私が心から従うことができるよう助けください。
一言:主の霊があなたの上に激しく下ると
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。